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阪神タイガースは誰のもの?

村上ファンドがらみで阪神の問題がありました。阪神タイガースはファンのものや、とかプロ野球は公共性が高いとか、いろんな発言がありましたが…。


結論をいうと、







阪神タイガースは阪神電鉄のものです。







まず、阪神タイガースが公共財かどうかですが、阪神タイガースは公共財ではありません。私的財です。なぜなら、


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posted by Kyoro at 06:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

外部性とは

「外部性」はなじみが薄い言葉かもしれませんが、経済学ではとても重要な言葉です。一言で言うと、自分の行動が他人の行動に影響を与えることです。


外部性にはプラスの影響を与える「外部経済」と、マイナスの影響を与える「外部不経済」があります。



例えば、あなたが会社、もしくは電車の中でタバコを吸った場合、まわりの人は煙たがります。


つまり、あなたのタバコを吸うという行動が、他人に悪影響を与えていると考えられます。


喫煙者からは、自分のお金で払ったタバコなので、もっと自由に吸わせろとという声が聞かれます。

確かにタバコを吸うのは勝手なのですが(本当はそうでもないのですが)、それによって他の人は煙たい思いし、肺ガンになるリスクが高くなってしまうわけです。


なので、1人で部屋を閉め切ってタバコを吸うのなら、まあギリギリ許せるというわけです。


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posted by Kyoro at 06:41 | Comment(0) | TrackBack(1) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

公共性と公共財

よく「公共の電波」とか「会場までは公共の交通機関をお使い下さい」などと言われますが、この


公共


ってどんなものを指すのでしょうか。


公共性と公共財は密接な関係を持っていますが、厳密にはそれらは異なるんです。

公共財とは私的財の対極にあるもので、次の2つを満たす財のことです。


@. 非競合的である。

A. 非排除的である。



@の非競合的であるとは、



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posted by Kyoro at 00:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野菜高騰

Demand.jpg


今、キャベツ1玉、なんと、248円!!


最近野菜の価格が高騰しています。以下は読売新聞からの引用です。

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農林水産省は12日、日照不足で値上がりが懸念される生鮮野菜5品目について、小売価格の調査結果を発表した。

平年に比べてキャベツが43%、ニンジンが33%それぞれ高くなるなど、5品目とも平年の価格を上回った。

調査は、全国のスーパーなど470店舗を対象に、今月5〜9日に行われた。1キロ・グラムあたりの価格は、キャベツ201円(平年141円)、ニンジン387円(同292円)。このほか、キュウリが30%、トマトが24%、レタスが14%それぞれ高くなった。

東京都中央卸売市場では、5月中旬から一部の野菜で卸売価格も値上がりしており、同月19、20日にはキュウリが平年の63%高となった。こうしたなか、同省は今月から当分の間、毎週、小売価格の調査を行う。

(読売新聞) - 6月12日21時12分更新

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原因は日照不足です。この現象は次のように説明できます。



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posted by Kyoro at 20:47 | Comment(2) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ただ乗り(フリーライダー)問題

あなたはバスの「ピンポン」押すタイプ?



高校のころのお話しです。


僕の高校は山奥にあり、駅から30分くらい歩いたところにあります。


駅からバスも出ていて、リッチな学生はバスで学校まで(僕はもちろん歩きでした(^^♪)。


でも、急に雨が降ったときなんかは傘もなくて、バスに乗ることもあります。こんなときは、他のみんなもバスに乗ります。



で、当然みんなは高校前のバス停で降りるわけですが、降りる際に押しボタンのピンポンで運転手に知らせますよね。このとき、




誰がボタンを押すのか???




これは意外と大問題なわけです。





なぜって??





誰か他の人が押してくれれば、僕は押す必要ないからです。


僕は自分以外の誰かがボタンを押すだろうと考えて、ボタンを押しませんでした。でも、このとき



他のみんなも同じことを考えていたら、ボタンを押す人はいないという結果になります。



するとバスはバス停を通り過ぎてしまうわけです。



それは急な雨の日で、あわててバスに乗ったときのことでした。当然バスは満員。


バスは高校前に向かってどんどん進みます。次は高校前のバス停です。


さあ、誰が「ピンポン」ボタンを押すのか。まあ、しばらくは誰も押さないのですが、だんだんバス停が近づいても誰も押さない…。



あー、バス停まであと50m!!



車内は一気に緊迫するわけです。で、お互いが「早く誰か押せよ」ムードになります。でも、なんかある種のチキンレースみたいな様相にもなっています。




がまんくらべっぽくなってきました。




ここで、誰か1人はボタンを押すものですよね?



でも、その日はだれもボタンを押さなかったんです。で、バスは当然のように高校前のバス停をスルーしてしまいました(おいおい)。



これの問題は公共財の供給とよく似ています。


公共財の話しは次回として、要は、公共のものを供給するとき、お金を払わなくてもその財を使えるため、自分はお金を出さないでおこうというインセンティヴが生じます。


みんなも同じことを考えるので、結局公共財の供給は過小になってしいます。


こういった問題をフリーライダー(ただ乗り)問題といいます。


今回のピンポンボタンを誰が押すかという問題も自分以外の誰かがボタンを押せば降りられるということから自分は押さないでおこうという行動に出るわけです。


でも、みんなも同じことを考えれば誰もピンポンを押さないという現象がおこります。今回はそれが起こってしまったわけです。


というわけで、ただ乗り問題の解決は重要な問題なのです。



というか、スルーしたバスの運転手、あんたなかなかいいですよ。意図的に通り過ぎたあたり、運転手としての誇りを感じました。


でも、やっぱり停まれよッ!!子供じゃないんだから!!


posted by Kyoro at 06:13 | Comment(7) | TrackBack(1) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢化が進むと貿易黒字が減少するしくみ

マクロ経済学で使う

Y=C+I+G+(X-M)


から

(S-I)+(T-G)=(X-M)


つまり一国の貯蓄と投資の差額(S-I)と政府財政収支の和(T-G)は経常収支(X-M)に等しいことがいえたわけだけど、

ここから一般的に高齢化が進むと貿易黒字が減少するということがいえます。


ただし、これはあくまでも一般的にいえることであって、日本ではどうかというと、少し考える余地があります。

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posted by Kyoro at 07:20 | Comment(2) | TrackBack(2) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

双子の赤字とは?


よく、アメリカは双子の赤字の問題を抱えているといいますが、この双子の赤字って何のことでしょうか。


これはアメリカの「政府財政の赤字」と「経常収支の赤字」を指すのですが、何とどう関連があるかは、マクロ経済学の教科書を見ないといけません。なので説明します。


まず、マクロ経済学で出てくる重要な式の中に、

Y=C+I+G+(X-M)


というのがあります。それぞれ

Y:所得(GDP)
C:消費の合計
I:投資の合計
G:政府支出の合計
X:輸出の合計
M:輸入の合計

を指します。要するに、一国の経済の水準は消費と投資と政府支出と輸出入の合計ということです。

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posted by Kyoro at 14:23 | Comment(0) | TrackBack(1) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

物価と金利が連動する理由

今あなたが現金1000万円持っていたとします(うらやましい話しです)。


・物価は毎年3%ずつ上昇していたとします。

・市場金利は1%のままだったとします。


ここに1000万円の土地があったとします。ここで問題、



あなたはこの土地買いますか??




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posted by Kyoro at 06:39 | Comment(0) | TrackBack(2) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

金利のいろいろ

こんな話、今でははありえませんが、市場の1年ものの金利が5%だったとします。


今10万円持っていたとして、それを使わずに1年間預金した場合、1年後には


(1+0.05)×10=10万+5000円



のお金が戻ってきます。これは、



現在の10万円=1年後の10万5千円


ということを表わしています。では、


将来の10万円=現在の○○○円


だったらどうでしょう?????



これは、

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posted by Kyoro at 14:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

消費者金融の問題

2005年度の各社の有価証券報告書によると、消費者金融の主要5社の経常利益は次のとおりでした(カッコ内は借入金利と貸出金利)。



・アコム−1433億円(借入:1.64%、貸出:24.3%)
・アイフル−1353億円(借入:1.61%、貸出:26.9%)
・武富士−1193億円(借入:1.85%、貸出:25.2%)
・プロミス−1308億円(借入:1.75%、貸出:24.2%)
・三洋信販−394億円(借入:1.88%、貸出:24.6%)



すごい利益です。僕がこの結果を見て思ったことは、あんなに高い金利を支払ってもお金を借りたいという人がたくさんいるなってこと。


実際、生活に困ってやむなく消費者金融に手を出したというよりも、遊興費に使うケースが圧倒的に多いようです。


よくマスコミ等で、

消費者金融は儲けすぎだ

という意見を耳にします。


僕は消費者金融の味方ではありませんし、消費者金融はきらいです。でも、多くの解説者のあの発言に対しては、それは大きなお世話でしょと言いたい。

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posted by Kyoro at 16:14 | Comment(4) | TrackBack(3) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

連鎖指数って何なんだ!?

GDPデフレータを計算するとき、またGDPデフレータに限らずラスパイレス指数やパーシェ指数を作るとき、必ず基準年が必要となります。


これまで実質GDPを計算するとき、基準年の価格を比較年に当てはめて実質化を行っていました(これを固定基準年方式といいます)。


基準年は5年ごとに見直されますが、固定基準年方式を採用したとき、価格の下落が著しい財やサービスがあると正確な指数が作れないという問題があります。


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posted by Kyoro at 06:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パーシェ指数

ラスパイレス指数に引き続いてパーシェ指数を作ってみましょう!前回と同じ表を用います。








イチゴグレープフルーツ
 価格  数量 価格数量
2005300 30 100 10
2006350 25 50 20
2007250 40 150 5



2005年の(名目)支出額は、300×30+100×10=10000円でした。同様にして
2006年の(名目)支出額は、350×25+50×20=9750円
2007年の(名目)支出額は、250×40+150×5=10750円

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posted by Kyoro at 08:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラスパイレス指数

物価指数の作り方は大きく2種類あります。それがラスパイレス指数とパーシェ指数です。ラスパイレス指数の代表は消費者物価指数、パーシェ指数の代表としてはGDPデフレータが挙げられます。


世の中にはイチゴとグレープフルーツしかなく、2005年〜2007年の価格と消費量がそれぞれ下の表のとおりだっととします。










イチゴグレープフルーツ
 価格  数量 価格数量
2005300 30 100 10
2006350 25 50 20
2007250 40 150 5

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posted by Kyoro at 06:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そもそも物価とは?

よく日本は物価が高い、中国は物価が安いとかいいますが、そもそも物価って何なんでしょう???

価格と物価

イチゴ1パック298円、グレープフルーツ1玉128円など、また果物に限らずあらゆる財やサービスには価格がついています。


これに対して物価とはそれらの財やサービスの価格を総合したもので、全体としての価格の高さや変化を表す指数なのです。


物価指数の作り方

例えば、ある(基準)年のイチゴの平均価格が1パック300円、グレープフルーツの平均価格が1玉100円だったとしましょう。世の中にはイチゴとグレープフルーツしかないとします。


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posted by Kyoro at 10:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デフレを終わらせるには?

先日(3月9日)、の金融政策決定会合で、日銀は2001年3月から続けていた量的緩和政策を解除しました。これは消費者物価指数が安定的にプラスに転じたことなどが挙げられます。


つまり、日本はデフレから脱却しつつあるといえます。


では、デフレはどうすれば止まるのか?


答えは、続きも読む
posted by Kyoro at 08:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デフレとインフレ

インフレ.jpg


学生にインフレとデフレ、起こるならどちらがいい?と聞くと、驚いたことにほとんどがデフレと答えます。


なぜそのような答えを導き出したかというと、どうやらインフレというと、ドイツで起こったハイパーインフレを想像するからみたいです。


たしかに、当時のドイツではリヤカーで給料をもらいに行かねばならないほどの超インフレが起こり、その写真が社会の教科書に載っています(たぶんみんな見たことがあると思います)。


皆はインフレというとこの写真をイメージするようです。


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posted by Kyoro at 09:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「うまい棒」にミクロ経済学的個人を見いだす

うまい棒、知らない人はいないと思いますが、そう、あの10円でコンビになどいろんなところで売っているお菓子です。


このお菓子はリスカ株式会社が製造し、やおきんが販売している棒状のお菓子、1個10円といえどもあなどってはいけません。


詳しいデータは出ていないようですが、はてなの質問によれば、1日140万本も売れ、うまい棒による年間の利益は30〜40億円だそうです。


なぜこんなに食べられているのか??


たぶん、これは…続きも読んで
posted by Kyoro at 03:22 | Comment(0) | TrackBack(1) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マーシャルのk

貨幣数量式は

MV=PT

で表されましたが、ここで

T=tY

という関係があったとします。tは定数、Yは実質GDPを表してます。つまり取引回数は実質GDPと比例的関係にあり、GDPが増えると取引回数も増えるという関係を表しています。すると、貨幣数量式はMV=PtYとなり、結局
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MV=PT

経済学の小部屋なのに経済学の話しを何一つ書いていなかった・・・。

というわけでなんの脈絡もなく貨幣数量式のことを書いてみたいと思います。この


MV=PT


ですが、M:貨幣量、V:貨幣の流通速度、P:物価、T:取引量を表します。

Mは経済に流通している貨幣の量のことで、Vはある期間内に貨幣が何回使われるかを表しています。つまり、MVというのはある期間内に貨幣が何円分使われたかということになります。


要するにこういうことです。仮に、少年マガジンの発行部数が100部だったとしましょう。実際の読者は100人でしょうか?違いますよね、買わずに立ち読みしたり、友達どうしで回したりするということを考えると、読者はもっと多いはずです。


このように、1冊の少年マガジンが5人に回し読みされていたとすると、実際の(真の)読者は100部×5人=500人ということになります。


貨幣もこれとまったく同じと考えれば、流通しているお金がある期間内に何回異なった人の手にいくかを表すので、真の貨幣量のことと思えばいいでしょうか。


次に、PTですが、Pが物価で、Tがある期間内に何回取引が行われたかを表す値なので、PTはある期間内に合計でいくら分の取引があったかを表しています。


つまり、貨幣数量式とはある期間内の真の貨幣量とその期間内に行われれた取引の額が等しいことを表しています。


例えば、今AさんとBさんの2人しかいない経済があったとして、その経済には1000円札一枚しか貨幣が流通していなかったとします(どちらかが1000円持っています)。そして、一個1000円のみかんしかなくてこれを取引する状況を考えてみましょう。


この経済で、ある期間内に合計で2回のみかんの取引があったとします。みかんの価格は1000円なので、これが物価となり、みかんが2回取引されたということで、取引の総額PT=2000円となります。


一方、この経済には1000円の貨幣量しかないので、2000円分の取引を達成するには、この1000円札が2回AさんとBさんの間を行き来しないといけないことになります。よってVは2でなければなりません。


しかし、この経済に2000円の貨幣(1000円札2枚)があったとしましょう。すると、2000円分の取引を達成するには2枚ある1000円札がそれぞれ1回ずつどちらかの手に渡ればよいことになりますので、Vは1となります。


このMV=PTなのですが、今VとTが変化しないとしましょう(つまり貨幣の流通速度も取引量も一定である)。そうすると、MとPの関係は比例関係になります。

つまり、貨幣の流通速度と取引量が一定の下で貨幣の供給量を増やすとそれは物価が上昇するということを表します。日銀がむやみやたらにお金を刷ってしまうと、インフレが起こるということです。


国債の借金を返済しようとして、お金を刷るという行為は究極の行為であって、そんなことをしてしまうとものすごいインフレになってしまうのです。
posted by Kyoro at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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